和光稲門会
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「歴史を訪ねる会」を実施しました
 2014年9月28日

 
 ▲平林寺(新座市野火止)の総門にて。正式名称は「金鳳山平林禅寺」
 
で、門に「金鳳山」の額
がかけられている。

 9月28日(日曜)、「歴史を訪ねる会」を開催しました。これまでは地元・和光市の史跡などをめぐってきましたが、今回はすこし足を延ばし、新座市の野火止用水と平林寺を散策しました。 【参加者】(氏名音順、敬称略)
新井/岩佐/牛窪/宇波/加瀬(久)/加瀬(昌)/上川/慶田/笹平/背黒/野木/比企/松山

 すばらしい好天に恵まれ、絶好の散策日和となったこの日、参加者は昼過ぎに和光市駅に集合。東武東上線「朝霞台」駅で降り、そこからバスで約20分。着いたのは「史跡公園」(新座市本多)。今回の散策のスタート地点です。公園の木立が日差しをさえぎり、スッと空気が涼しくなります。  

 
 ▲出発前に、史跡公園の記念碑前で記念撮影。

 「清流の復活」と刻まれた記念碑のあるこの史跡公園は、江戸幕府老中だった松平信綱が造った「野火止用水」の清流復活(84年)を記念して作られたもの。公園の隅には、野火止用水の分岐点(本流と支流)があります。香る金木犀に秋の訪れを感じながら、一行は支流(平林寺堀)にそって緑のなかを歩いていきます。
 ガイドは、これまでの「歴史を訪ねる会」の名ガイドでおなじみの比企忠夫幹事。資料を片手に、行く先々で歴史や見どころを分かりやすく解説してくれました。
 
 ▲野火止用水の分岐点(右が支流の平林寺堀)  ▲和光稲門会の名ガイド、比企幹事
   
▲野火止用水の支流(平林寺堀)に沿って散策する一行。 

 史跡公園から野火止用水の支流に沿ってしばらく歩いたあとは、「本多緑道」へ。春は桜の名所として知られます。野火止用水の清流が足もとを流れ、茂る雑木林は武蔵野の面影を感じさせます。

 「いやあ、いいところだねえ」「気持ちいいなあ」

緑にかこまれた散歩道は、リフレッシュに最適です。スタートした史跡公園からおよそ2.7キロ、のんびり約1時間、歩きました。新座市民総合体育館でしばし休憩です。


   
▲桜の名所でもある本多緑道   ▲水と風と緑が心と癒してくれる
   
 ▲野火止用水の歴史を語る比企幹事  ▲野火止用水は素掘りのまま残されている

 休憩のあとは、今回の「訪ねる会」のメインである「平林寺」へ。正式には金鳳山平林禅寺(きんぽうざん・へいりんぜんじ)といい、約13万坪という広大な境内地をもつ臨済宗の禅刹です。武蔵野の面影を残す境内林は、国の天然記念物にも指定されています。
 山門と仏殿が改修中だったのは残念ですが、かつて作家の田山花袋が「武蔵野の昔の匂いを嗅ごうとするには野火止の平林寺付近が好いね」と語ったとされる境内林は、まさに緑と静寂の別世界。木漏れ日のなかを歩くうち、いつしか心は静かに。11月の紅葉シーズンは境内林が赤く染まり、また違った世界が現れるそうです。参加者は、名刹がみせる四季折々の表情を楽しみ、武蔵野の自然に癒されていました。

   
▲拝観料は500円  ▲豊かな緑に彩られた境内
   
 ▲改修中の山門。埼玉県の指定有形文化財  ▲改修中の仏殿。これも県の指定有形文化財

 ▲武蔵野の面影を残す境内林。11月の紅葉シーズンは赤く染まり、四季折々の表情をみせる

 初秋の散策を楽しんだ今回の「歴史を訪ねる会」。心地よい疲労を感じつつ和光市へと戻ったあとは、駅前の居酒屋で懇親会です。「やっとビールが飲めるなあ!」。運動したあとの冷たいビールは格別です。大いに飲み、食べ、交流を深めた秋の夜。次回の「歴史を訪ねる会」は、はたしてどこへ…? いまから楽しみです。

 和光稲門会会員のみなさん、お気軽にご参加ください! 楽しいですよ!

 
 ▲和光市駅前の居酒屋で懇親会。秋の夜の楽しいひととき。

                           【文と写真:背黒文宏/政経90年卒】

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