和光稲門会
会員コラム


 早大総合優勝おめでとう!私の箱根駅伝観戦記
加瀬久美子(79年一文卒)

 2010年9月に和光稲門会が誕生してはや3カ月、12月には早稲田カラーの美しい「幟」が出来上がりました。正月恒例の「箱根駅伝」こそ、新しい幟のデビューにふさわしいと、1月3日の朝10時半、加瀬昌之幹事長(夫)、鈴木晴紀幹事、長男の鈴木雅示君と私の4人は、幟2本を愛車ゴルフに積み込み、「いざ出陣!」と心もうきうき和光市を出発しました。正月の首都高をスイスイと走れば、まもなく日本橋高島屋に到着、早速向かいの郵便局の沿道に幟を立て、そこで記念写真をパチリ。お天気にも恵まれ、和光稲門会「幟」は無事デビューいたしました。

 さあ、これからが駅伝応援の本番です。とりあえずの場所取りと、幟の前に一人で陣取っていましたら、大変驚いたことに、何人もの早大OBOGらしい方が、親しげに声をかけてくるではありませんか。

 「今、早稲田はどんな具合?」「ワ、ワンセグが手元にありませんので、、、」

 「埼玉の和光でしょ、二次会に合流しませんか?」「く、車で来ましたので、、、」

 「えんじ色で早稲田とわかるけど、一見したら宗教団体みたいよ、和と光と門ですもの」

 「えぇっ!」等々。

 前日の往路5区、箱根の山登りを走った猪俣選手のご親戚の方もいらして「昨日最後に抜かれてしまった。だらしないやつで申し訳ない。」と心痛な面持ちです。「相手が柏原ですので仕方がありません。20数秒の差でゴールできたので、今日は早稲田が優勝ですよ!」と繰り返しお話しましたら、「そうだろうか、、、優勝できるだろうか。」とだんだん表情が和らぎ、最後はほっとされていました。国民的行事ですので、家族親戚まで大変です。

 大学の幟が乱立し、応援の人、人でごった返す中をかき分けかき分け、ゴール近くの大手町まで移動し、いよいよランナーの到着を待ちます。先導パトカーが、トップランナー到着20分前を告げると、気分は一気に盛り上がり、応援旗を握る手にも力が入ります。加瀬幹事長は携帯のワンセグを見つめて「中島!負けるな!」を繰り返し、鈴木幹事はなんと自宅でTV観戦中の奥様の実況中継を携帯で聞きながら「早大、まだトップ!」とアナウンスしていました。さあ、いよいよと、皆が見つめるはるか三越の角を曲がってきたのは、やっぱり我が早稲田大学、えんじのユニフォームの中島選手でした。それからどのように声を張り上げたのか覚えていません。中島選手は、まっすぐ前を見つめ、20キロ以上も走ってきたとは思えない精悍な顔つき、しっかりとした足取りで、私たちの前を駆け抜けて行きました。

 生まれて初めての箱根駅伝観戦で、早稲田大学18年ぶりの総合優勝に立ち会えました。「和光稲門会」のメンバーとして「幟」を立て、多くのOBOGに声をかけていただき、ともに応援し、優勝の喜びを分かち合えた、その臨場感と一体感は素晴らしく、久しぶりの気分の高揚を満喫した一日でした。

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